2【 水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の働き 】

 

 

    水溶性食物繊維   熟した果物や海藻などに多い

   胆汁酸を体外へ排出し、

悪玉コレストロール(LDL)を減らす。

 

動脈硬化や脳梗塞、心臓病の予防

 

肝臓は血液の中から不要になった

コレストロールを回収して胆汁を作り、

胆のうへ送ります。

 

そして胆のうは消化された食べ物の中に含まれる

脂肪分を分解するために胆汁を分泌します。

 

水溶性食物繊維はその胆汁にふくまれる

胆汁酸を食べ物と一緒に吸着して、

体外へ排せつしてくれます。

 

本来、仕事を終えた胆汁酸は

再び肝臓に循環します。

 

ところが、胆汁酸が体外へ排出されてしまう

と胆汁酸が不足してしまうので、

肝臓は血中からコレストロールを

取り入れて胆汁を作ります。

 

   血糖値の上昇を緩やかにして糖尿病を予防する

 

水溶性の食物繊維は粘度が高いので、

一緒に食べた他の食べ物と混ざりあい

ゼリー状になって小腸までゆっくり進みます。

 

そのため血糖値の上昇を緩やかにして

結果的に糖尿病を防ぐことになります。

 

    不溶性食物繊維  野菜や穀物の外皮、茎、細胞膜など

   水に溶けず、水を含んで体積の

10倍になるため便のかさを

増やし排便をスムーズにする。

 

   便が早く排出されるため、

大腸が有害物質にさらされる時間が

短くなりがんのリスクが軽減される。

 

   便の量が増えることで発がん物質の濃度が薄まる。

 

   食品添加物や農薬、ダイオキシンなどの

有害物質を吸着して排泄してくれる。

 

 腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らし、

腸内フローラを改善する。