5.ストレス

あなたは

 

「まだ40代なのに 50代に見られた」

 

という経験をしたことがありませんか。

 

子育ての悩み、子どもの教育費の悩み、

結婚・出産の悩み、仕事の悩み、

親の介護の不安、老化の悩み、

一生をどう生きていくかという悩みもあります。

 

自分自身の健康の問題など

40代あなたには、悩みは尽きることがありません。

 

それらは知らず知らずのうちに

体調の変化や顔立ちに現れます。

 

特に親の介護では心身ともに疲れ果て、

絶望感を感じる人も多いと思います。

 

たとえ親が

「他人の世話にはなりたくない」

言っても

決して自分1人で介護をしようなどとは

考えてはいけません。

 

何とかなるとは考えてはいけません。

 

最初が肝心です。

第三者、公的な介護の力を借りることを前提に

介護計画を立てるべきです。

 

兄弟、姉妹、身内も当てにしてはいけません。

結局、

自分1人で背負い込むことになります。

 

こうなると介護離職が目の前に現れてきますが、

介護離職も絶対にしてはだめです。

 

介護離職をして絶望的な

体験をしている人が後をたたないからです。

 

これらの悩みや不安はストレスとなって

知らず知らずのうちに、

ボクシングのジャブのように体を蝕んでくるのです。

 

ストレスがあると

自律神経の交感神経の働きが高まります。

 

胃は胃酸の分泌をやめ、

本来は胃酸で死んでしまう細菌が

生きのびてしまいます。

 

また蠕動運動がストップします。

胃が蠕動運動をストップしたら

腸にも波及して腸も蠕動運動をストップしてしまいます。

 

ストレスにより

交感神経が高まると便は出にくくなるのです。

 

副交感神経が優位でないと便意は起こらず

便通はスムーズにいかないのです。

 

また活性酸素が発生し、

活性酸素は便を老廃物(異物)とみなし、

それを攻撃するために有毒ガスを発生させます。

 

そして、汚れた血液が血流に乗って

全身を駆け巡ります。

大腸がんの発生リスクも高まります。

 

ストレス → 便秘 → 悪玉菌増加 → 有害物質増加 → 体調不良

 

と負の連鎖が続きます。

 

腸内フローラの第一人者である光岡知足先生は

自衛隊のレンジャー部隊の

腸内フローラを調べました。

 

その結果は衝撃的なものでした。

 

レンジャー部隊はエリート部隊で

その特殊訓練の過酷さはよく知られる

ところです。

 

一般の人たちとレンジャー部隊の

腸内フローラを比較して調べました。

 

特殊訓練の前のレンジャー部隊の

腸内フローラは一般の人たちと同じでした。

 

しかし、特殊訓練後の腸内フローラは

 破壊されてぐじゃぐじゃになり、

悪玉菌優位になっていたそうです。

 

ストレスがいかに私たちの腸内フローラを

直撃するかがわかります。

 

※光岡知足 東京大学名誉教授 農学博士

腸内フローラのパイオニア。日本の第一人者。

腸内フローラの

『善玉菌、悪玉菌』

の命名者。

  

また糖尿病の三大原因は、

太りすぎ、食べ過ぎ、ストレスです。

 

私たちの体はストレスを感じると

交感神経が優位に働き

血圧が上昇、血糖値も上昇します。

 

インスリンも大量に分泌されます。

そしてアルツハイマー型認知症の 50% は

糖尿病が原因なのです。

要注意です。

 

ストレスはまた

自律神経にも影響を与え腸の蠕動運動を阻害します。

ストレス性の便秘といわれるゆえんです。

 

これも

 

ストレス → 腸内フローラの乱れ → 悪玉菌増加 → 糖尿病 → 認知症

 

とこれに便秘もからんで

負の連鎖を生むことになります。

ストレスは便秘の大敵なのです。