⑴ 大腸あたりを押す図の解説

 

1.    ①から⑨ までを順番に

 両手の 3本の指を重ねて

大腸あたりを押していきます

 

それぞれ、2回ずつ押していきます

( 図を見ながら押してください)

 

  呼吸が大切です。

 次の要領で押していきます

 

『鼻からゆっくり息を吸います 4秒』

『口から息を吐きます 8秒』

 

この口から息を吐く時、

両手の 3本の指を重ねて、

ゆっくりとおなかを押していきます

 

  鼻から4秒で息を吸い、

  口から 8秒で息を吐くのは

自律神経を整えることと、

副交感神経優位の状態をつくるためです。

 

そしてここが肝心なのですが、

2回目に押していく時、

この時ゲップを出すように心がけます。

( ゲップが出なくてもそのうちゲップが

出るようになってきます )

 

ここが最も大切なポイントで

※おなかに溜っている空気( ガス )を抜くためです

 

2. それではこの要領で ①から⑨まで押していきます

 

   ①【中脘のツボを押す】( ちゅうかん)

   ②【天枢のツボを押す 左側】( てんすう)

   ③【天枢のツボを押す 右側】

   ④【気海のツボを押す】( きかい)

   ➄【盲腸のあたりを押す】( 腸骨の際)

   ⑥【上行結腸と横行結腸の曲がり角を押す】

   ⑦【横行結腸と下行結腸の曲がり角を押す】

   ⑧【 S状結腸のあたりを押す】(腸骨の際)

   ⑨【直腸のあたりを押す】

(おへそから下がったおなかの一番下のあたり)

 

※盲腸は、おなかの右側にある出っ張った骨

 から左ななめ下のあたり

S状結腸は、おなかの左側にある出っ張った骨

 から右ななめ下のあたり

 

 

3.    所要時間

   から⑨まで、

それぞれ2回ずつ押してきます。

この大腸などを押していくのに要する時間は

56分ほどです。

 

4.    大腸などを押す時の観察

両手の指を重ねて大腸あたりを押している時に、

おならが出ることがあります。

 

それは朗報です。ガスが抜けているからです。

その後、便意が起こってくることが多いからです。

 

5.    膨満感や残便感がなくなって快調に

便がすっきりと出て、

おなかの張りや残便感が次第に取れてきます。

 

おなかの張りが消えていくと、

よく眠れるようになります。

また食欲も出てきます。

 

おなかが空いた状態で食べるご飯の

おいしさを実感してください。

 

6.    ズボンのウエストが、ぶかぶかに

以前女房に買ってもらった ズボンは、

自分がぽっこりお腹で

ウエストが 82cmだったのですが、

 

このガス抜きをはじめとした便秘対策で、

以前女房に買ってもらったズボンの

ウエストが余り、ぶかぶかになってしまいました。

※画像 参照 no 1no 2

 

7.    注意事項

この両手で大腸あたりを押すことは

効果があるだけに注意も必要です。

 

大腸あたりを両手の指で押している時に

痛くなったり、不調を感じたら

決して無理をしないで中止してください。

 

また自分で大腸あたりを両手の指で押すことや、

他の人にこの方法を教えることは構いません。

 

しかし人の体の大腸あたりを

両手の指で押してやることは避けてくだい。

 

この場合医療行為にもなることが考えられます。

ご注意を。

 


 
 【 なぜガスを抜くことが必要なのか 

 

  消化管は口から肛門まで 1本の管になっています。

  これを 1本の水道ホースと思ってください。

 

  もしそのホースの中に空気が溜っていたら

どうなるでしょうか。

 

  ホースの上から水圧をかけても、

空気が邪魔をして

ホースの下の方に力が伝わりません。

 

  私たちの大腸でも

  同じようなことが起きています。

  その結果、いきんでも、

  なかなか便が出ないのです。

 

  みなさんも体験されるとガスを抜くことが

  いかに大切であるかがよくわかると思います。

 

  便がよく出るようになってくることを

  実感していただけると思います。