4.冷え
冷えとは上半身と下半身の体温、
皮膚の体温と内臓の体温 に差があり、
血液の循環がうまくいっていないことです。
昔の人は
『冷えは万病の元』
と言って
「冷やしたら駄目ですよ、
冷やしたらいろいろな病気に なりますよ」
と経験を通じて知っていました。
妊婦さんにはお腹を冷やさないように
お腹に晒し(さらし)を巻いたり
万全の服装をさせました。
立派な赤ちゃんを産むためです。
しっかり冷えを取っている妊婦さんからは
真赤っかな元気なちゃんが生まれてきます。
あなたも、みなさんにお伝えください。
また、特に怖いのが内蔵の冷えです。
お腹が冷えていると
内臓の新陳代謝が悪くなります。
食べ物の栄養吸収の働きが悪くなってきます。
腸の働きも鈍くなってきます。
小腸や大腸には、
絨毛がびっしりと敷き詰められていて 、
その絨毛では栄養を吸収してくれています。
絨毛→ 栄養吸収細胞→ 微絨毛
※下図参照
と順を追って組織が小さくなっていきますが、
末端の微絨毛で栄養吸収がされています。
同時に消化された食べ物やその残りかすを
腸の中を 次からへ次へと
肛門のほうへ送りだしてくれます。
その働きのことを蠕動運動 (ぜんどう)と言います。
冷えがあるとその腸の働きも衰え、
蠕動運動が弱ってきます。
そして便が大腸の中に滞留して
便秘を引き起こします。
便秘のあなたは冷えに注意してください。