障害をもつ女性が頑張っている NHKテレビに出演

彼女のセンスの良さを買って、私が、彼女のご主人にお願いして、
「一人前のフットセラピストにするから」とフットセラピストの養成講座を始めました。
彼女は耳が不自由で、特に片方の耳は、ほとんど聞こえず、これまで大変苦労して生きてきたようです。
ですから、勉強もあまりしていなく、文字なども、読めない字がたくさんありました。
「自分には無理ではないのか」と何度も言われましたが、そのつど 「私がついているから」と励まし、ごまかし、講座を進めていきました。
 そのうち、だんだんと本人がやる気になってきて、自分から進んで苦手の学科もやるようになりました。
それからは、毎日のようにサロンに来て、質問攻めです。
特に経絡や経穴(ツボ)は難しい漢字が多く、普通の学力の人でもわかりにくい。
しかし、わからないところは、何度でも聞いてきます。私も何度も答えます。
実技のほうは、私が見込んだだけあり、すぐにマスターしていきました。
またセンスがよく、間合いや、施術の流れも体でこなしていきました。
 そして、時間はかかりましたが、福岡に試験に行き、見事優秀な成績で合格しました。
 その後、私のサロンで働くことになりました。
ある日、突然NHKのディレクターが私のサロンを訪ねてきました。
そして、「彼女をNHKテレビに出演させたい」というお話でした。
彼女は、何日か考えて、ご主人とも相談しNHKのテレビ番組に出演することにしました。
 その番組は『ミセストークCAFE♪』という番組で (2003年6月3日)職場で技術をもって、活躍している女性が出演する番組でした。
NHKのディレクターも、どこからか、彼女の情報を聞いてサロンに来てくれたのでしょう。
そのNHKのディレクターにサロンにきてもらい、デモンストレーションを行いました。
あとは本番です。
 本番当日、NHKのスタジオで、番組が始まりました。
20分くらいの番組でしたが、彼女は堂々と、言葉もしっかり、実技もしっかり行い、大成功です。
一つ前の番組が料理の番組で、スタジオいっぱい、いい匂いが立ち込めていたのが記憶に残っています。
現在は長崎の自宅で、フットセラピーを行っています。